2014年10月アーカイブ

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 天竜二俣から峠を越えて春野町に入り気田川に架かる橋を二度渡ると、秋葉山瑞雲院があります。山門は楼門様式です。二階建て(重層)になった門で、下層に屋根がなく、上層に勾欄付きの縁を巡らせたものを言います。

201409_06-02.jpg 棟札によると寛延三年(一七五〇年)の上棟なので、築二百六十四年経っていることになります。木材の腐朽と地盤の不同沈下があったので、全解体して杭を打ち、基礎を補強して木材の修理を施しながら復元をする工事でした。文化財の保存修理工事は原則として創建当初の姿に戻します。部材の一つ一つを調査して、そのまま使えるもの、接ぎ木などをすれば再利用できるもの、腐朽が激しくて新品に替えるものを仕分けしながら復元していきました。格天井に花と鳥の絵が描かれているのですが、裏側には署名があり年齢は十九才の絵描きと分かりました。

 解体中には、今のような揚重設備がないのにどうやって組立てたのだろうと考えたり、様々な工夫の跡が分かったりと先人の技術の高さを知りました。また六本の柱は礎石、礎盤という石の上に載っていて、太い欅の柱と梁と貫が組み合わさっているだけなのですが、耐震補強をする必要がないとの構造計算結果が出たのには驚きました。重い瓦屋根の荷重が耐震上有効に働いているとのことでした。

 二十一ヶ月の工期でしたが当時の人たちと会話をしながらの工事となり、貴重な体験をすることができました。

担当:建築本部 黒田 淑明

サンクレーア星ヶ丘新築工事

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201409_05-02.jpg 当現場は、サンヨーベストホーム(株)様の発注で、場所は愛知県名古屋市千種区星ヶ丘二丁目、東名高速名古屋I.Cを西へ車で5分程にある。概要は、鉄筋コンクリート造地上15階建て分譲マンションで、1階がエントランス・駐輪駐車場、2~15階が2戸/階の専有部となる。敷地面積は805.56㎡、建築面積199.31㎡、延床面積2411.39㎡であり、縦に長い建物である。工事名称は着工時、(仮称)サンクレーア星が丘新築工事であったが、正式名称は、サンクレーア星ヶ丘となる。マンション北側にある幹線道路は、古くから名古屋市街地と名古屋I.Cを結ぶ主要道路で、また並行して地下鉄も走っており、交通のアクセスは良い場所である。星ヶ丘という土地柄も、住むことに関しては名古屋市内でも人気スポットで、販売開始前から問い合わせがあり、竣工約2ヶ月前の現在では残りわずかという事で、最近のマンション販売状況からすると良いのではないかと思う。マンションのグレードとしては、特別仕様というわけではないが、その分オプションとして間仕切り変更等により、各戸の特徴が出ている物件である。現場スタッフは着工から基本2人体制で、私以外に5人が関わったが、現在は入社2年目の川島が担当し、今後の建築・消防・竣工検査、その後7月下旬の入居者検査に向け、残工事を行っているところである。(竣工8月下旬。)

担当:名古屋支店 高橋 信成

フィールハミング新築工事

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 新津町の八幡中学校西側、柳通り沿いにフィールハミングがオープンしました。株式会社フィールホールディングス代表取締役・蟹江義雄様より発注された愛知県に61店舗、県内には初出店のスーパーマーケットの新築工事です。

201409_04-02.jpg 工事概要は鉄骨造平屋建て、延べ床面積は2996㎡、工期は平成26年1月27日から平成26年7月3日の約5ヶ月間でした。名古屋支店において愛知県に2店舗施工させて頂いている物件で、該当現場担当とは、納まり、工程等を確認しながら工事を進めました。建物の特色としては、照度に関してフィール様の強いご要望があり、一般的なスーパーマーケットに比べ、売場の照明の間隔が多いので、やわらかい色を基調とした床のセラミックタイルにも反射して店内が非常に明るい印象が有り、鮮度のいい食材がより新鮮に見えるような工夫がなされています。

   工事においては、短い工期の中、売場冷蔵ケースの配置や、バックヤードの作業場のレイアウトの変更が続いたため、その都度施主担当者様と協議を行いながら現場に反映していくことに苦労しました。また近隣との関係で、付属構造物の位置の決定が遅れたため、取合いになる箇所の外構工事がギリギリまで着手出来なかったことにも苦労しました。外構工事の最盛期を迎える頃に梅雨入りと重なり、不安な面もありましたが、天候にも恵まれ、各協力業者様のご尽力により遅延することなく無事故無災害でお引き渡しを迎えられることになりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

担当:建築本部 落合 政友

栄タイヤ工場新築工事

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 栄タイヤ商会様新築工事を4月30日に無事に終えることが出来ました。鉄骨造1階建ての工場と別棟の1階建ての事務所で、延べ床面積947.0㎡の工場の完成です。また、7月2日には竣工式(施主様の主催)を終えました。   

 栄タイヤ商会様は、古タイヤの産廃業者(中間処理)で、回収したタイヤを5~10センチのチップにして、それを燃料にする会社・工場に納入しています。

201409_03-02.jpg 写真はチップを作る破砕機です。栄タイヤ商会様の心臓部で、数千万円するアメリカ製と伺っています。古タイヤをベルトコンベアで破砕機の上から投入して、出てきたタイヤチップを別のベルトコンベアで屋外へ搬出します。新築前の工場では3台の機械で作業をしていましたが、この1台で今までの仕事量を十分に確保る最新の破砕機です。
  
 工事に当たっては、建設現場敷地が養鰻場の埋立地のため、かなりの軟弱地盤で苦労しました。特に降雨時後の作業には頭を痛めました。また、東海道新幹線沿いの現場のため、クレーン作業の転倒防止のための作業前打合せを入念に実施しました。強風の多い冬場には、線路上への飛散防止にも気を使いました。   

 年度末の忙しい時期、労働者不足が騒がれている中を会社組織の力と協力会社の方々により工事が完成・引渡しが出来たことに感謝しております。また個人的には、健康面の自己管理の重要性を改めて感じました。

担当:建築本部 杉山 昌隆
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 長上苑という名称は、その昔浜松市中田町近辺を「長上」と呼んでいたことから由来しており、お年寄りにはなじみのある地名とのこと。浜松中央長上苑は社会福祉法人七恵会様としては6所目の施設です。高齢者施設のあり方や、建物について施設長の増田公基様に伺いました。

●街中に近いところに建てる理由

 多くの高齢者施設が郊外に建設される昨今、増田施設長は「施設に入っても地域の中で暮らしているという感覚を持ち続けていただきたいので、あえて街中に近いところを選びました。」施設の中に閉じこもらないように、近所を出歩いたり、ご家族と外食や買い物を楽しめる場所という視点から現在の場所を選んだとのこと。また、現在隣接する敷地に保育園とサービス付き高齢者向け住宅を建設中(同じく当社と鈴木組とのJVで施工)です。完成すれば小さな子供たちとその親御さん、高齢者の方の3世代が日常的に交流できる場所になります。「人との関わりの中で暮らし、生きているということを実感してもらいたい。」と話してくださいました。

●普段の暮らしに近いイメージで

 浜松中央長上苑の内装は木をふんだんに使い、和の要素を織り交ぜて、高齢者の方が親しみやすい雰囲気に仕上げています。普段の暮らしになるべく近く過ごせる空間をというご希望がここでも生かされています。

●近隣への配慮

 中村建設に対しては、工事中の近隣への対策や配慮がたいへん行き届いていたという印象で「地域に根ざす施設としては、そういう配慮がたいへんありがたい。入所者のご家族からも評判でした。」とお褒めいただきました。


 お話の中で何度も出てきた「人との関わりの中での暮らし」という言葉。浜松中央長上苑は、高齢者と地域との交流をめざす開かれた施設という印象を受けました。

浜松中央長上苑新築工事

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 浜松中央長上苑は社会福祉法人七恵会理事長増田眞澄様より発注された老人福祉施設で、株式会社鈴木組とのJVで受注した建物です。工事場所は浜松市中区中島2丁目地内馬込川沿いにあります。

 工期は平成25年7月19日~平成26年3月31日で、工期が短い状況でしたが、各協力会社の大きな努力のおかげで、工期内に無事に引渡すことができました。

201409_01-02.jpg 工事概要は、鉄骨造の5階建てで建築面積が2069㎡、延床面積が7929㎡です。建物は1階に受付、デイサービスの他に、地域交流ホールなどがあり、近隣住民や入所者同士が交流を行える場となっています。2階から4階には、各階に入所された方が大勢で体操ができるほどの大きなホールを備える他、10居室のユニットが10あり、ショートステイを含めて、100名が入所できます。居室ユニットは自宅にいるような落ち着いた色彩を使用し、廊下などは広く、和室コーナーもあり、開放感のある内装です。

 現場は浜松市の中心に近いにもかかわらず、周囲は静かな住宅地であり、騒音対策、埃対策や工事車両や材料の搬入計画等、近隣の皆様に迷惑をかけないように細心の注意をはらい施工しました。また安全第一を心がけたおかげで、重大災害につながることなく無事に作業を終えることができました。工事に携わった多くの皆様の協力により完成し、お客様に喜んで頂ける建物が出来たことを感謝したいと思います。

担当:建築本部 島沢 翔哉