磐南浄化センター水処理棟耐震補強工事

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 静岡県では平成15年度に土木施設長寿命化行動方針(案)を策定、平成20年度までにガイドラインを作成し、それに基づき各施設の補修を行っています。今回の磐南浄化センター水処理棟耐震補強工事もその施策の一つです。

 工事を行っている水処理棟は昭和61年度の工事であり、工事完成からすでに25年以上が経過している構造物です。当時の設計では、レベル1の地震動までしか計算されておらず、兵庫県南部地震や東北地方太平洋沖地震のような地震が発生した場合、構造物がせん断破壊を起こし、機能を確保できない状態になってしまう事が想定されています。本工事は、その対策として既存構造物のせん断耐力を増加させ、構造物の長寿命化を図りました。

201411_04-02.jpg まず、既設構造物のせん断耐力を増加させる方法としてPHb工法(ポストヘッドバー工法)を採用しました。この工法は供用中の地下構造物(背面が地盤に接する構造物等)を内側から補強する為に開発された工法です。また、並行して電気機器や機械設備の更新が行われ、来年から施設管理が磐田市へ移ることもあって、工程の遵守が着手時から強く要求されていました。幸い、作業可能なエリアが分かれていた為、協力業者との打ち合わせで作業人員の増加をする事ができ、順調に工事を進める事ができました。安全面においても、無事故で工事を進める事ができています。これからは、新しく物を作るよりも、この様な既存の構造物を改修して、長寿命化させていく工法が増えていくと思われます。この経験を次に活かせるようにしていきます。

担当:土木本部 渡部 佳浩