天浜線高架貯水槽耐震工事

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 本工事は天竜浜名湖鉄道⑭発注の二俣駅構内の高架貯水槽耐震補強工事です。工事内容は、高架貯水槽の柱脚六本のアラミド繊維巻立て補強および付帯工事一式、場所は天竜区二俣町阿蔵地内で、天竜二俣駅の線路を挟んで南側にある天竜運転区構内です。

 今回施工した高架貯水槽は昭和二十年以前に建造され、その後一度、耐震補強されていますが、想定されている東海地震の規模には耐えられないため、文化財保護の観点から市及び県の補助を受けて再度耐震補強を行いました。

201509_02-02.jpg この天竜運転区構内の施設(建物)はほとんどが国の登録有形文化財に指定されているため、現在の形状を変更したり風合いを害する変更は出来ません。したがって、今工事では現状の形状をほとんど変えることなく補強できる工法としてアラミド繊維シート巻立て工法を採用しました。繊維シート工法には他に炭素繊維やグラスファイバー等もありますが、強度と導電性の比較検討し除外しました。また、柱脚補強後の表面仕上げにおいても、風合いを重視して古色塗装(柱脚補強部の塗装)仕上げを行い、古びた色合いに仕上げています。
   耐震補強工事は過去にも経験があるので施工に不安はなかったのですが、指定文化財登録された構造物の工事は初めてでしたので最初は戸惑いを感じました。しかし施主の方々や下請業者の協力とご理解を頂き無事竣工することができました。

 今回施工させて頂いた「天竜運転区構内」は、天竜浜名湖鉄道の観光スポットの一つでもありますので、興味のある方は観光を兼ねて一度現地を訪れてみてはいかがでしょうか。

担当:土木本部 須山 典昭