浜名湖大橋橋梁修繕工事

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 平成24年12月2日、中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故の発生から、国土交通省では平成25年を「社会資本メンテナンス元年」と位置付け、社会資本の維持管理・更新に取り組んでいます。本工事発注の浜松市においても、社会インフラにおける点検・診断・措置・記録に力を入れています。

 現在、私が担当している浜名湖大橋橋梁修繕工事は、まさに社会資本メンテナンスと言える工事です。施工場所は浜名湖ガーデンパーク前にある浜名湖大橋です。全長が約836.5m(25径間)あり、当社ではその内の約142.6m(4径間)を橋梁修繕しています。工事内容は断面補修工1式・ひび割れ注入工1式・塗り替え塗装工1770㎡・表面含侵工2620㎡です。

201607_01-04.jpg201607_01-03.jpg 現在の進捗は表面含侵工の施工が完了し、鋼桁の塗り替え塗装工の施工を開始するところです。当初設計では鋼桁が錆びている箇所をケレンにて除去し、既設の塗装に塗り重ねていく計画でしたが、施工前に既設塗装の調査を実施したところ、有害物質のPCB(ポリ塩化ビフェニル)と鉛が含有されていることが判明しました。(PCBに関しては特別措置法にて処理期限が平成39年3月31日迄と定められています。) 両物質とも人体に害を及ぼす物であるため、塗膜除去の施工をする際はケレン除去ではなく、粉塵が発生しない塗膜剥離材の使用と電動ファン付き呼吸用保護具・負圧集塵機・エアシャワールーム等の設置が義務付けられています。よって、今後は各設備を吊り足場上に設置し、塗膜除去の範囲をシートにて覆い有害物質が外部に出ないよう環境対策を実施していきます。さらに、施工場所は浜名湖上ですので、施工中も環境面に十分配慮して施工を行っていきます。

201607_01-02.jpg そして、今回の施工では吊り足場の設置も主要な工種となります。本工事では、工程の短縮や安全性・施工性を考慮して、当社施工の横山橋や大江橋でも採用したクイックデッキ工法を取り入れています。特徴として、従来の吊り足場と比べると工程は約20%短縮することができ、安全性では先行床施工が可能なことで高所からの墜落や転落等の危険性を減らすことができます。さらに、従来の吊り足場より作業床を吊るチェーンを大幅に減らせるところや作業床に開口部が発生しない等の利点から快適な作業空間を得ることができ、橋梁修繕における点検や補修の施工性を向上することができます。

 本工事は工期が平成28年9月30日迄ありますので、引き続き無事故無災害で現場を施工していきます。また、社会資本の維持管理工事が今後急速に増えていくことが予想されるため、自分自身の技術力向上に努めていきたいと思います。

担当:土木本部 鈴木 航