竜洋海岸離岸堤嵩下げ工事

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 本工事は、竜洋海岸に設置された離岸堤という海岸の構造物を一部撤去する工事です。離岸堤とは波等により砂浜が浸食されるのを防ぐ効果と、砂の堆積を促す効果を持った海岸保安施設です。

 今回施工対象の3号離岸堤は設置されてから30年以上経過しており、既に十分な砂浜が形成されています。本工事ではこの離岸堤の一部を撤去するのですが、将来的には他の浸食されている海岸へ移動させ、その海岸の浸食を防ぐことが目的です。

 施工対象である3号離岸堤は、25t級の消波ブロックで築造されており、この内全体の約3分の2の170個を撤去しました。

 施工手順としては敷鉄板を使用して仮設道路、クレーン組立ヤードの造成を行い、消波ブロック撤去のために90t級クローラクレーンと350t級クローラクレーンを組み立てました。撤去では潜水士による玉掛作業でブロックを一個ずつ慎重に撤去していき、撤去後はトレーラーにて指定の場所まで運搬、仮置きしました。

 海岸での作業になるため波浪、風等の影響を大きく受けます。当初の施工時期は夏場等の台風の影響を受けやすい時期でしたが、施工時期を10月後半にし、影響の受けにくい時期を選定しました。また、消波ブロックは波等により損傷している物が多くみられ、作業中に破損する危険性もありました。そのため、吊り作業を慎重に行う他ワイヤー等の日常点検等、基本的事項を徹底しました。幸い天候による影響を受けることもなく、無事故無災害で無事に工事を終えることができました。

 釣りが趣味の私ですが、学生の頃は気にも留めていなかった離岸堤が、海岸浸食防止の面でとても重要な役割をしていることを実感し、公共施設の重要性を改めて感じました。

 公共工事に携われる事に誇りを持ちこれからも仕事を頑張っていきます。

担当:土木本部 杉山 蓮