相馬市宇多川・河川災害復旧工事(河道掘削)

工事名 相馬市宇多川・河川災害復旧工事(河道掘削)
竣工年月 令和4年 3月
施工場所 福島県相馬市南飯渕地内(宇多川筋)

本工事は、福島県相馬市における2級河川宇多川の河道掘削工事です。福島県相馬市では東日本大震災後、復興工事を長年行ってきましたが今回の工事は令和元年に発生した台風19号により被災した河川の災害復旧工事となります。また、今回は東北営業所として初めてのJV工事(小野中村・中建JV)でもありました。
 工事内容は、施工延長360m、掘削土量73,500m3、高水敷盛土14,300m3、残土運搬59,200m3です。工事に着手するにあたり、土地買収が済んでいなかったり、施工箇所が竹や木々に覆われており、伐採が必要であったりと準備工に期間を要しました。本工事着手後についても、稲作の時期と重なり現場下流にある可動堰を上げたことにより水位が上昇し、工程通りに施工ができない現場ありました。
 河道掘削では、ICT土工を採用しました。河川内での掘削工事であったため出来形管理については、施工履歴データによる管理を行いました。施工履歴データによる管理とは、バックホウの掘削した高さ(計画河床高)を記録してデータを取得していくため、施工後の出来形測量が不要となります。今回のように河床掘削で時間が経つと河床に土砂が堆積してしまう箇所では最適です。実際に出来形評価でも規格値の50%以内に納めることができ、精度の高い施工ができました。
今回、河川工事と危険性の高い工事であり、また地方での慣れない工事でありましたが、ICT土工の活用等により無事故で工事を完成することができました。この場を借りて関係者の皆様にはお礼申し上げます。