(国)152号道路災害復旧工事(秋葉TN)(応急)

工事名 令和2年度 土木施設災害復旧事業(国)152号道路災害復旧工事(秋葉TN)(応急)
竣工年月 令和3年 3月
施工場所 浜松市天竜区龍山町大嶺 地内

本工事は、国道152号線天竜区龍山町にある秋葉トンネルで行った災害復旧工事であります。
国道152号線は山間部の生活道路を担う主要路線であり、秋葉トンネルが災害により通行止めの間は、天竜川対岸の迂回路を通行するようになっていました。迂回路は狭く、大型車のすれ違いが困難であり、降雨等により落石がしばしば見られる点、地域住民の生活、救急などの点からも早急に復旧を行わなければいけない工事でした。
今回中村建設が担当した工事は、トンネル内に仮設防護用の曲線加工したH鋼を設置し、既設覆工コンクリートの剥落対策を行う工事が主であります。これは、本復旧工事ではなく、本復旧前に剥落した大きなコンクリート塊が通行する車両に当たらないようにするものです。その他には、開放に向けたFRPメッシュ取付や舗装を含めた道路修繕工事を行いました。
今回使用した仮設防護用の曲線加工したH鋼はセントルと呼ばれるものであり、実際にトンネル建設工事で使用されるものであります。セントルはエレクターと呼ばれる特殊な機械で組み立てを行います。エレクターは特車な機械ですが、北陸新幹線トンネル工事の担当者がオペレーターを含め段取りしてくれたため、セントルの納期に合わせて工事を行うことができました。また、年末の繁忙期中に工程遵守で協力してくれた協力業者皆様のおかげで、当初3月上旬に復旧を完了し開放予定でしたが、12月1日から始めた工事が約1カ月で施工を終わらせることができ、12月29日に年内解放できました。この場を借りて皆様に深く感謝申し上げます。