常光第1幹線耐震化工事

工事名 平成29年度 水管耐第34号(債務)常光第1幹線耐震化工事
竣工年月 平成31年 2月
施工場所 浜松市東区常光町地内

本工事は、浜松市水道事業及び下水道事業管理者発注のφ900ミリメートルの水道管耐震化工事で、工事場所は浜松市東区常光町(常光浄水場付近)です。
本工事の目的は、震災発生時にいち早く水道施設の応急復旧が行えるように、市内に埋設されている水道管のうち最も重要な水道管の耐震化を実施し、地震に強い水道管に補強するため、管の入替を行うことです。
主な工事内容は管布設工・継手補強工、不断水分岐工です。今回行った耐震継手は、従来のものとは違い、地震が発生した際に継手が伸縮・屈曲することにより水道管の離脱を防止する構造となっています。
本工事では水道管の布設にあたり開削工法の他に不断水分岐工法を採用しました。不断水分岐工法は、断水することなく専用の機械により既設管に穴を空け、分岐する工法です。この工法では断水工事に伴う弊害が無くなり、水道利用者への負担を最小限にすることが可能です。
この不断水分岐工法について、現場の様子をご紹介します(写真参照)。通常は水平の既設管に対して弁体離脱型バタフライ弁の取付け・穿孔を行います。しかし、本工事の既設管は「30・6度」と非常に角度があり、施工難易度の高い現場条件でした。そのため、施工中は想定外のトラブルが続々と発生し、百戦錬磨の協力業者も頭をかかえる程でした。この時は、もう後戻りできる状況ではありません。現場関係者全員で、施工検討・実践を繰り返し、作業を無事完了することができた時は自然と歓喜の声が上がりました。この工法でこれ程苦戦をすることは稀であり、無事故無災害で完了することができ、非常に大きな経験ができたと感じています。